原文は low cunning であるが, これは「最低のインチキ」と「それほどインチキでない」のどちらだろうか? 「最低の」のほうが面白いのでこちらにした. → 追記: どうやら「汚い手」的な意味らしい. 「卑劣な罠」にした.
Lisp系の言語で, 後の Common Lisp などにも影響を与えたらしい(が, Lispは苦手なのでよくわからない). なお普通名詞としての意味は「混乱, 支離滅裂」である.
grueは「恐怖による身震い」という意味で, "You are likely to be eaten by a grue." (「grueに食われてしまいそうだ」) は闇の危険性を比喩で表したものと考えた. しかしWikipediaによると違うようである. (「グルー」にすべきだろうか? しかしカタカナ語はあまり使いたくない...)
盗賊の短剣はスティレット(stiletto)である. これは刃のない円錐型の短剣で, 突き刺して使う. 目盛りが付いていて, 銃口に差し込んで口径を測れるようになっているものもある.
盗賊のセリフ. 原文は "Do unto others before..." である. おそらく全体は "Do unto others before they do unto you" (「やられる前にやってやれ」)で, 元は聖書の "Do unto others as you would have them do unto you"(「あたなが人にして欲しいことを人にしなさい」)と思われる.
この迷路は Colossal cave adventure にも登場する. ものを置けば区別できる(が, 盗賊が動かしてしまうかもしれない).
Wikipediaによると, 「娼婦やふしだらな女が船乗りを誘うときの言葉」で, ゲイを連想させるものでもあるらしい. (船乗り→狭く閉ざされた場所で男ばかり→ゲイ, ということか?)
井戸の部屋で桶を蹴ると死んでしまう. 桶の原文は bucket である. そして kick the bucket とは「死ぬ, くたばる」という俗語だからである. (バケツを踏み台にして首に縄をかけ, その後バケツを蹴って死ぬということらしい.)
入る手順(ベルを鳴らし, ろうそくに火をつけ, 本を読む)はNethackにも採用されている. もっともNethackのろうそくは7本である. おそらくNethackの祈りの燭台はメノラー(七枝の燭台, ユダヤ教を象徴する. イスラエルの国章にもなっている)である.
オデッセウス(Odysseus)はギリシャ神話の英雄で, ユリシーズ(Ulysses)とも呼ばれる. オデッセウスたちが現在のシチリア島にたどり着いたとき, サイクロプス(一つ目の巨人)のポリュペモスに捕らえられてしまう. このとき彼は, ポリュペモスがぶどう酒を飲んで酔ったすきに, その目を杭で潰し脱出する.
ゲームではサイクロプスはサンドイッチと水で眠ってしまう. また突く(poke)ことを試してみることもできる.
原文でも 3.7 cubic feet of concrete (3.7立方フィート. 1立方フィート=0.028立方メートル) となっている. ほとんどコンクリートが使われていないという意味か?
エビシディックと読む. 汎用機で用いられる文字コードである. コードに不連続な部分があり(例えば"I"は0xc9であるが, "J"は0xcaではなく0xd1である), ASCIIコードに見慣れていると奇妙に見える. 古いコードと思われがちだが現在でもたまに見かける. (他のシステムと連携したプログラムを動かそうとして, どうしてもうまくいかないと困っていたらEBCDICだった, というのは私の仕事ではよくある話である.)
原文は Frigid River である. frigid は「ひどく寒い, 極寒の」の意味である.
原文は Aragain Falls で, ナイアガラ(Niagara)を逆から読んだものである. 発音は「アラガイン」が近いが, カタカナのアナグラムの「アラガイナ」とした.
アメリカ先住民のアパッチ族の首長の名前だが, 第2次大戦時のアメリカ軍のパラシュート部隊が飛び降りるときの掛け声らしい.
Hunt the Wumpus (1972年) というゲームに登場する. このゲームは洞窟を移動し, 底なし穴などを避けながら, ワンパスという怪物を弓矢で狩るというものである. (近くに何かがあると「風が吹いている」や「ワンパスのにおいがする」などのメッセージが表示されるので, これを手がかりにする. また, こうもりに捕まるとランダムな位置に飛ばされてしまう.)
ルール的にはマインスイーパーのようなパズルゲームに近いものだが, 画面の雰囲気はアドベンチャーゲームと似ており, 強い影響を与えたと考えられる. なおbsd-gamesにも含まれており, 現在でも遊ぶことができる.
Nethackの通貨単位にもなっているが, 日本語版であるJNethackの通貨単位はゴールドである.
奇妙なカリキュラムの元ネタは不思議の国のアリスで, 海亀もどきとの会話で登場する.
例えば「トロルを追う(follow troll)」とすると「#はあなたを避けた」と表示されるが, これは英語版もそうである.
Wikipediaには「実際には入れない水車小屋への入り口という、DEC本社に関する楽屋ネタ」という記述があるが, どこのことかわからなかった. 無名移植者の墓地にある「『MLO-6Bの入り口』と書かれた木のアーチ」のことだろうか?
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